再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2017年7月10日

糖尿病とうつ病について(その2)

0

Ⅳ 糖尿病はうつ病を悪化させます
 
 糖尿病という病気があるということは、自分では望んでいない、なろうとも思わなかった、決して辞めることのできない職業に就いているようなものです。自分が食べるものに絶えず気を配り、慢性合併症の発症や進行に怯え、血糖値の測定を毎日しなければならなかったり、薬を毎日きちんと内服しなければならない、というストレスから毎日逃れることができないのです。このようなストレスに毎日曝されていたら、誰でも気分がめげてくるのは当たり前です。
 さらに、慢性的な高血糖状態はうつ病を悪化させます。血糖コントロールが改善すると、うつ病も改善したという調査結果があります。

Ⅴ うつ病は糖尿病を悪化させます
 
 うつ病が糖尿病に影響します。うつ病は患者のやる気をなくし、自分の病気に気を付けようという気持ちを無くさせます。食事に気を配らなくなり、いつもジッとしていて動かなくなります。薬をきちんと飲むのを止めたり、インスリン注射もいい加減になります。この結果、血糖コントロールは悪化し、心臓病とか網膜症等という合併症の危険が高まり、入院しなければならな いかもしれません。ですから、もしかしたら自分はうつ病なのかもしれないと思ったときは、正しい治療を一刻も早く始める必要があります。主治医に相談して、必要ならば精神科の専門医を紹介して貰わなければいけません。

Ⅵうつ病だからといって悲観する必要はありません
 
 もし、あなたがうつ病だからといってもすべてを失うわけではありません。最近の研究では、糖尿病患者のうつ病治療は、カウンセリングなどの精神療法を含めて、一般的な向精神薬治療によく反応することが明らかにされています。また、うつ病治療が糖尿病のコントロールを改善します。
 最近開発されたパキシルなどという抗うつ薬は、糖尿病を悪化することなくうつ病状態を改善します。

Ⅶ うつ病の治療を直ぐ始めましょう
 
 うつ病になると、強い倦怠感を感じ、希望も救いもないように思われてしまいます。このような否定的に感じてしまうのは、自分の人格の問題ではなくて、うつ病という病気のためなのだということを理解しなくてはなりません。専門家の適切な治療を1日も早く受けることが大切です。
 

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日