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2019年11月18日

糖尿病とインフルエンザ(その1)

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Ⅰ インフルエンザウイルス
 
 流行性のインフルエンザウイルスにはA型とB型があり、A型ウイルスにはさらに、その表面の糖タンパク(HA,NA)の構造が異なるA香港型、Aソ連型などの亜型があります。インフルエンザウイルスの遺伝子は頻繁に小変異を起こしているため、2~3年でHAとNAの抗原性の異なる株に置き換わります。この小変異によりA型インフルエンザウイルスはヒトの免疫機構により検出されにくくなるために、数年ごとにインフルエンザの流行が繰り返されるのです。 
 さらにA型インフルエンザには、数十年に一度これまでと抗原性が大きく異なる亜型が現れることが知られています。1918年からスペイン風邪、1957年からアジア風邪、1968年から香港風邪が大流行したのを覚えている方も多いことと思います。2009年4月から世界中で流行している新型インフルエンザ(H1N1)も、その様な新しい亜型(強いていえば1918に始まったスペイン風邪に近縁といわれています)であるため、これに対する免疫を持っているヒトが少ないために感染が拡大しているのです。

Ⅱ インフルエンザの年間罹病患者数
 
 インフルエンザは感染症法により、全国約5,000カ所の医療機関(定点:小児科約3,000、内科約2,000)より毎週報告がなされています。その報告によると、これまでのインフルエンザ(新型インフルエンザと区別するために季節性インフルエンザと呼ばれています)では、毎年11月下旬頃から流行が始まり、冬に流行のピークを迎え、春に流行が終わるまで年間400万人から1,000万人が感染すると推定されています。
 2009年4月から流行し始めた新型インフルエンザには、2009年第46週(11月15日)までに約902万人が感染したものと推定されています。加えて、20世紀に流行した新型インフルエンザは、国内でいずれも2月に流行を起こしていることから、2010年にも大規模な流行を起こすものと危惧されています。

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