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2015年11月9日

経口血糖降下薬について(その2)

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Ⅲ 経口薬を内服するときの注意

1)糖尿病の内服薬は、それぞれ作用機序も血糖降下作用の強さが違います。
 そのひとに一番適した薬を、みなさんの主治医がきめています。自分にはとても良く効く薬でも、他の人には強すぎたり、弱すぎたりすることがほとんどです。友人の薬がよく効きそうだからといって、貰って内服したり、反対に、自分の薬はとてもよいからといって、他人に勧めて内服させたりすることは、とても危険です。絶対にしないでください。
 
2)経口薬は「食事療法が正しく行われている」という前提で投与量が決められています。
 今日は少し食べ過ぎたからといって、指示された量の2倍とか3倍量を内服するというようなことは、絶対にしないでください。特に、インスリン分泌を促進する作用を持つ、グリニド薬やスルフォニル尿素薬は決して指示された以上の量を内服しないでください。指示されていた3倍量のスルフォニル尿素薬を内服して、重症低血糖症になり植物人間となってしまったという事故も報告されています。

3)経口薬の使用量には限界があります。
 初めのうちは効いていた経口剤が効かなくなることを、二次無効といいます。この二次無効はグリニド薬やスルフォニル尿素薬でみられる現象で、他の経口薬では起こりません。二次無効例はほとんどが食事療法の乱れが原因といわれています。
二次無効となった場合は、たとえ2型糖尿病の場合でも、インスリン治療に切り替える必要があります。しかし、この様な場合でもインスリン治療をして血糖値が安定してから、経口剤に再び戻すことも可能です。
 
4)経口薬は内服時間を必ず守ること
 よく「薬は食後に内服するのが正しい」と誤解されていますが、薬の作用や目的で、内服時間はそれぞれ異なります。一般的に糖尿病薬は食直前または食前30分に内服するのが良いのですが、忘れた場合は食後に内服してもかまいません。
 しかし、α-グルコシダーゼ阻害薬とグリニドは食直前に内服したときにその効果が最も強く発揮されますので、指示された内服時間を必ず守るようにして下さい。

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