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2018年7月23日

自転車運動について(その2)

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Ⅲ 自転車運動の利点と問題点
 
自転車運動の利点としては、
 
 1)腰、膝、足首などの関節への負担が少ない。
   →肥満や過体重の人に適している運動といえます
 2)主な運動筋である下肢筋は全筋肉の70%を占める。
   →下肢筋の増大は消費エネルギーの増大や安静時の代謝の亢進をもたらすので、肥満改善と 共に、肥満しにくい体質になる予防効果も期待できます
 3)速い速度で運動できるので、風による冷却効果が期待できる。
   →発汗量が少なくなり、脱水になりににくい。
 4)広範囲を移動できるので周囲の景色が変化に富む。
   →飽きにくく、継続しやすい運動といえます
 5)ペダルを踏み込むときに働く大体四頭筋や、ペダルを引き上げるとき踵をあげることで働く下腿三頭筋(ふくらはぎ)が強化できる
    →変形性膝関節症の予防になります

 自転車運動の問題点としては
 
 1)自転車が必要となる。
 2)バランス感覚が求められる。
 3)交通事故に対する注意が必要。
 4)歩行運動と異なり、他の人と会話しながらできない。

が挙げられますが、特に大きな問題はなさそうです。

Ⅳ 自転車運動の実施方法
 
自転車運動を行う上での注意事項について補います。
 消費エネルギーは体重70Kgの男性が平地を時速10Kmで30分間走ると、約2単位(160kcal)となります。これは同じ時間を歩行運動するのに比べて約2倍の消費エネルギーが得られるため、効果的な運動といえます。
 季節に関しては、夏の自転車運動は風を切って涼しいのですが、冬は逆にとても冷たくて耐え難いし、吸い込む息がとても冷たいときは、不整脈や狭心症を誘発する危険性があります。このため、冬の自転車運動は、歩行運動に切り替えた方が安全といえるかもしれません。
 なお、坂道を登るときは、ペダルを座ったままでこげる程度に変速ギアを調節して、決して息まないようにすることが、自転車運動を有酸素運動として維持するのに重要です。
 

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