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2026年8月3日

転ばぬ先の杖(その1)

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Ⅰ 転ばぬ先の杖

 『転ばぬ先の杖』とは、「転んでケガをする前に、杖を用意して体を支える準備をしておくこと」という成り立ちから、「さまざまなリスクや不測の事態に対し、十分な準備をして備えておくこと」のたとえとして使用される言葉です。
 高齢化社会を迎えた現在の我が国では、転倒によりケガをする人が後を絶ちません。僅かな段差に蹴躓いた時に、支えることができなくて転倒してしまい、顔や手足に大ケガをしてしまうのです。このような事故によるケガを予防する上で杖はとても役に立ちます。自分はまだまだ杖の世話になる年ではないとか、杖を使うのは年寄りじみてみっともないとかいう理由で杖を使うことに尻込みしている人も多く見受けられます。『転ばぬ先の杖』を実践する上での杖について考えてみます。

Ⅱ 杖を使うことのメリット
 
そもそも、杖を使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。

①転倒を予防できる
 これが杖を使うときの一番大きなメリットです。特に、前方方向に転倒しやすい人(突進現象のあるパーキンソン病の人など)や片麻痺などで左右どちらかの足に不安のある方、等に適しています。

②膝や股関節を保護できる
 変形性膝関節症や変形性股関節症などで膝や股関節に変形がある人は、進行を防ぐために杖を使い、膝関節や股関節に体重を直接載せないようにして歩くことが勧められます。

③歩行の安定
 両足と杖の三点で体を支えるために、体を支える面積が増えてフラつきにくくなります。

④長距離歩行ができるようになる
 杖を使うとバランスが取りやすくなり、杖に体重の一部を預けて歩くために、足の力の弱い人でも比較的長距離を歩くことができるようになります。

 ここで注意しなければならないのは、杖は自力歩行をできる人が安心に歩行するための補助として使用する物ですから、手すりなどに掴まらなければ歩けない人や、自力歩行ができない人は使えません。自力歩行が難しい人は歩行車、歩行器の使用を検討して下さい。

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