再診の方は原則「予約制」となります。
052-930-1311
お知らせ
2019年2月17日

間食(嗜好食品)の取り方について(その1)

0

Ⅰ はじめに
 
 糖尿病の食事療法では、まず間食(嗜好食品)をしない生活習慣を身につけることが良好な血糖コントロールを達成するための第一条件ともいわれています。しかし現実には、糖尿病であっても、嗜好品が大好きな人が多く、特にお菓子のとりすぎが、血糖コントロールを乱す原因になっています。
 では、なぜ間食はいけないのでしょうか。どのくらいまでなら食べてもいいのでしょうか。糖尿病の人にとって、潤いのある食生活を送るためには、間食(お菓子)とはどのようにつきあっていけばいいのでしょうか。

Ⅱ なぜ間食はいけないのでしょうか
 
 お菓子やジュースなどは食事療法を行う上で必ずとらなければいけない食品ではなく、栄養学的にも糖質や脂質に偏りがちになります。また間食は量や回数などが多くなりがちで、血糖コントロールを乱すとともに、肥満の原因にもなります。

1)お菓子と主食の違いについて
 
 ご飯やパン、麺類、イモなどに含まれる糖質は「デンプン」で、胃で消化、分解されてブドウ糖になり、小腸から吸収されて徐々に血糖値を高めます。それに対して、菓子類に使用されている砂糖は消化吸収が早く、血糖値を急激に上昇させます。また、ご飯やパンなどには糖質だけではなくて、その他の栄養素も含まれているのに対して、砂糖には他の栄養素はほとんど含まれていません。このため、砂糖と食品交換表の「表1」の食品との交換は原則的にはできません。つまり、「お菓子を食べた分、ご飯を減らせばよい」という考えや、「甘くないせんべいやスナック菓子ならよい」という考えは間違っています。さらに、せんべいやスナック菓子には脂質や塩分が含まれているので、合併症予防のためにも控えることがよいのです。

2)果物の食べ過ぎも血糖値を上げる原因
 
 間食として勧めたい果物の甘味は、ブドウ糖と果糖で吸収が早く、血糖値を急激に上げる原因になるため、一日の摂取料は1単位以内とすべきで、とりすぎには十分に気をつける必要があります。果物に含まれている食物繊維とビタミン類は、「表6」の野菜を十分にとることで補給するようにしましょう。

一覧に戻る
0
ページトップへ
ご予約はこちらから
tel 052-930-1311 FAX 052-930-1310
再診の方は、原則「予約制」となります。※急患や初診患者はこの限りではありません
地下鉄東山線千種駅5番出口から徒歩1分
地図を見る
診療時間と休診日