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2015年11月24日

食品交換表を上手に使おう(その2)

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Ⅲ 一日の総単位数の決め方
 
 糖尿病患者さん一人一人の一日の総単位数は
一日の総エネルギー量÷80 Kcal=一日の総単位数
で決めます。
 一日の総エネルギー数の決め方には、いろいろな考え方があります。
 現在の体重を元に計算する方法や標準体重を元に計算するする方法などがあります。太っている人で標準体重が極端に少なくなってしまう場合には、少し重めの体重で計算することもあります。自分の総エネルギー量は必ず主治医の指示にしたがって決めて下さい。

Ⅳ 食品交換表の表ごとに単位を配分する
 
 これまでは、日本人の成人男女に最低限必要なエネルギー量とビタミン、ミネラルを確保している食事を「基礎食」と呼んでいました。この「基礎食」は1200kcal(15単位)からなり、この15単位をどの表からとるかは、変更不可能とされ、決められた表配分の中でのみ交換可能とされていました。
 しかし、体の大きな人も体の小さな人も、すべての患者さんの一日の必要エネルギーが1200kcalで足りるわけはありません。そこで、各人の必要エネルギーの不足分を「付加食」として、医師の指示の元に、15単位(1200kcal)を越える分を表1から表6までの間で、個人の嗜好に合わせて自由にとることができるようにしていました。
 現在の食品交換表にはこの様な記載はありません。1600kcalと2000kcalを例に、炭水化物を割合を60%、55%、50%にした場合の例が示されています。極端な低炭水化物療法は否定していますが、やはり60%の例を参考にするのがよいと思います。
 また、栄養バランスが崩れるのを防ぐために、食品の交換は、同じ表に含まれる食品間でのみ交換することが可能です。例えば、めし(表1)の替わりに牛肉(表3)でエネルギーをとることはできません。めし(表1)に替えることができるのは同じ表1に含まれるうどん、パンなどです。
 
Ⅴ 食品交換表を上手に使用するポイント

1)指示された単位数を過不足なくとること
2)一日の単位数を朝・昼・夕の三食にできるだけ均等に分けてとること
3)単位の交換は、同一表のなかで行い、同じ食品ばかりに偏らないように注意すること
4)空腹感が強い場合は、糖質の少ない野菜、海草、きのこなどを利用する
(例)キュウリとわかめの酢の物、もやしと人参のあえもの、昆布・ひじきの煮物

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