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2022年3月28日

骨粗鬆症のための食事療法(その2)

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Ⅳ カルシウムサプリメントの健康リスク
 
近年、カルシウム摂取と心血管疾患の関係が報告されています。これはカルシウム薬やカルシウムサプリメントの使用により、心血管疾患のリスクが高くなる可能性があるというものです。すなわち、同じ量のカルシウムを食品として摂取した場合には、心血管疾患のリスクの上昇はなく、栄養素としてのカルシウムの特徴と考えられています。
 また、これらの報告は海外のもので、日本とはカルシウム摂取水準、血清脂質状態、肥満状態などが異なるため、結果をそのままわが国に当てはめることはできません。
 高用量のカルシウムを摂取することにより、急激に血清カルシウム濃度が上昇する可能性が考えられることから、サプリメント、カルシウム薬として1回に500mg以上を摂取しないように注意する必要があります。また、ビタミンDとの併用時には高カルシウム血症にも注意が必要です。

Ⅴ 骨粗鬆症治療時に推奨される食品,過剰摂取を避けた方がよい食品
 
治療のためにはビタミンD、ビタミンKは不可欠です。ビタミンDは特に高齢者では不足状態にある例が多いことが報告されています。原因として脂質の吸収低下、皮膚でのプロビタミンD生成の減少,日光暴露の減少などが挙げられています。ビタミンKは緑の葉の野菜,納豆に多く含まれているので、積極的に取るようにして下さい。
 その他、マグネシウム、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸などは通常の食事で摂取できますが、摂取量が少ない場合には、ビタミン薬やサプリメントなどの使用を考慮する必要もあります。
 
①推奨される食品
1)カルシウムを多く含む食品:牛乳・乳製品,小魚、緑黄色野菜、大豆・大豆製品
2)ビタミンDを多く含む食品:魚類、キノコ類
3)ビタミンKを多く含む食品:納豆、緑色野菜
4)野菜と果物
5)タンパク質と野菜:肉、魚、卵、豆、牛乳・乳製品など

②過剰摂取を控えた方が良い食品
1)リンを多く含む食品:加工食品、一部の清涼飲料水
2)カフェインを多く含む食品:コーヒー,紅茶
3)アルコール

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