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2023年2月27日

SGLT2阻害薬について(その4)

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Ⅳ どのような人にこの薬は向いているのか

この薬は尿量を増やして脱水状態にするため体重が減少ため、やせている人や高齢者には危険だとされ、若くて、肥満傾向にあり、利尿薬などを使用していない人に使用を限るべきだと考えられていましたが、多くの臨床研究の結果、やせている人や高齢者でも安心して使えることが判りました。また、併用している利尿薬なども特に問題はないとされ、今はこの薬は全ての糖尿病患者に使用できると考えられています。 

V この薬の副作用にはどのようなものがあるのか 

SGLT2阻害薬は尿に糖を排泄しますから、特に尿道が短い女性では尿路感染症やカンジダなどの性器感染症の危険性が高まると誤解されていました。しかし、尿路感染症と尿糖とは無関係でむしろ尿量の減少が尿路感染症の原因ですから、水分補給を十分に行うことで尿路感染症は予防できます。性器感染症は既往のある人に好発する傾向がみられますので、必ずしも全員がなるわけではありません。実際にこの薬を使用してよく見られた副作用は、①頻尿、②湿疹、③便秘でしたが、これらもSGLT2阻害薬でもたらされる脱水が原因とされていますので、十分な水分摂取を行うことで予防できます。 

VI SGLT2阻害薬は合併症を防ぐ 

2015年スウェーデンの首都ストックホルムで開催された第51回ヨーロッパ糖尿病学会で EMPA-REG OUTCOME試験の結果が発表されました。この結果によると、SGLT2阻害薬であるジャディアンスを内服することで心不全、心臓死、心筋梗塞などを少なくすることができるという驚くべき結果でした。さらに、2016年ニューオリンズで開催された第76回アメリカ糖尿病 学会ではジャディアンスを内服すると糖尿病性腎症のみならず網膜症などの発症・進展を抑えることができることも発表されました。これまで多くの糖尿病薬が開発され使用されてきましたが,短期間にこのように細小血管障害のみならず動脈硬化性病変の発症・進展の予防に有効であるという成績を示した薬はありませんでした。その後、2017年サンディエゴで開催された第77回アメリカ糖尿病学会では同じくSGLT2阻害薬であるカナグル錠にも同様の効果が認められたと報告され、このような作用は他のSGLT2阻害薬にも認められるだろうと考えられるようになりました。 
これらの成績は、糖尿病治療でSGLT2阻害薬の占める役割の大きさを示すものといえますが、今後の更なる検討も必要であることはいうまでもありません。

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